北斗の叫び~くしろよろしく(釧路 前編)

スーパーおおぞらによる札幌釧路間の大移動の果てに、釧路に到着。当初の予測では初夏とはいえ、釧路まで来ると相応に涼しくなっているとみて、長袖のものも若干用意しておいた。が、結果からすると若干予想が甘かったらしい。高原並みに涼しい。
移動の車中がやたらと蒸し暑かっただけに、車内外の温度差に体が驚きかねない。
荷物を抱えて少々歩き、ひとまず宿へチェックイン。ただ乗っていただけのはずだが、体力の消耗は無視できる量ではなかったようだ。栄養補給となるかはさておき、地ビール工場の直営レストランへ足を運び夕食…狙っていたレッドエールは仕込み中。残念。


飲み直しならぬ食べ直しとばかり、夜の釧路市内を元祖「ザンギ」の店へ足を伸ばしたが、そこは夜の街のど真ん中。普通の観光で行くような場所ではない。辺りを見ると殆どスナックとかスナックとかスナックとか…沖縄にいた頃を思い出してしまった。足を止めたらはいそれまでよ。
ほぼ匂いだけで店を探し当て、中に入る。外見は居酒屋っぽいつくりだったが、店内の客数とは釣り合わない勢いで揚げ物鍋がうなりをあげている。はてと思ったが、食べてみて納得。やめられない止まらない味なのかは定かではないが、大量に持ち帰っていく客が結構いた。持ち帰り客の「ザンギ」が一通り揚がったところで山盛り一皿完食。よく食べた。
宿へ戻ると、釧路市内は霧に包まれていた。少々早いが、釧路の夜はここまで。
一夜明けて、宿の朝食バイキングにたこ焼き…笑いが止まらない。大阪のこてこてギャグよろしく、これはズッコケておかねばなるまい…??
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釧路湿原散策に出るべく宿をでると、続いては「くしろよろしく」何かで回文として投稿されたのを以前どこかで見たことがあるが、これは釧路市内各地で割と見かける観光キャッチフレーズらしい。観光事務所の窓に大きく貼り出されていた他、釧路駅の記念撮影ボードにまで「くしろよろしく」。

「ノロッコ号」にて釧路湿原へ向かう。途中の写真撮影スポットで速度を落として観光案内を行うのは富良野のノロッコ号と同じ。釧路湿原の入り口に近づき、ノロッコ号の速度が落ちてきた。
ガイドによると、釧路湿原の手前に洪水対策として水門が作られた水門が並んでおり、手前が最近できた新しい水門で、奥が昭和の初頭にできたという先代の水門となっている。どちらも開かずの水門らしい。開けると何かが出てくる…といった話があるのかは定かではない。
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釧路湿原駅に降り立ち、湿原散策初級(?)コースの細岡展望台ルートを目指す。十二分に整備された遊歩道はかなり緩く、お散歩気分で意外と簡単に走破できるかと思いきや…
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あっという間に着いたと思った展望台は中間地点に過ぎず、目標の細岡展望台までもう少し歩くことに。
目標の細岡展望台は、少し奥にあった。手前の展望台からも高さがある分そこそこの眺めだったが、細岡展望台の方が湿原により近く、視界は広かった。抜けるような青空と綺麗な空気で生き返った気分になる。
今度はもう少し歩いてみるのもよいかもしれない。初級(?)コースでは若干物足りないような気もしたが、中級(?)以上の湿原散策になると、虫除けや丈夫な靴等それなりの装備は必要になってくるだろう。是非とも挑戦してみたいところ。
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帰りもノロッコ号だが、観光シーズンだけあって結構な混みっぷり。車両増結だけでなく、ホームも継ぎ足されていた。自由席待ちの客がホームから駅入り口まであふれかえり、乗るのも一苦労。短距離ではあるが指定席を取っておいて正解だったのは富良野のノロッコ号と同じ。
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比較的短距離だったのか、帰りのノロッコ号は水門近くで軽く減速した以外は普通列車並のスピードで釧路に戻ってきた。