北斗の叫び~これが標準(札幌編)

寝台列車に揺られて札幌へ到着したはよいが、雨が降りそう…途中区間で既に雨は降っていた。
札幌到着後すぐにチェックイン予定の宿へ荷物を預け大倉山ジャンプ台へ向かう。地下からバスターミナルへ抜けると運良く直通バスが出ていた。観光シーズンだけらしい。
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リフトで頂上へ上がると、札幌市内中心部が一望できる…が、ふと足下に目をやると、タンポポの茎が異様に長い。タンポポは地面に貼り付いているものとおもいきや、ここのタンポポは育ち方が全く違う。リフトの軌道に沿って結構な数のタンポポが伸びていたので途中でリフトが止まった合間に…乗り場で年寄りが搭乗に失敗してリフトの運転が止まったらしい…目をこらしてみると、どの株も茎が細く、花の付け根が折れ曲がっていない。どうやらこれがニホンタンポポということになる。初めて見た。


頂上まで登ると、JRタワーに円山球場が見える。生憎の曇り空だったが、雨降りよりはまし、ということにしておこう。山の地形を上手に活用して「地上に」作られたジャンプ台だったこともあり、ここでは落ち着いて景色を拝むことができた。
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少し前に白馬のジャンプ台へも登ったことがあったが、あのジャンプ台は山に櫓を組んで作ったものだったため、展望スポットまでの一部通路では足下が透けて見える。結構な高さで、若干心臓に毛を生やしておく必要があった。
大倉山のジャンプ台、そういえばラージヒルしか見あたらない。昔の中継で「宮ノ森シャンツェ」なんてジャンプ台もあったのを思い出したが、あれはこの大倉山近辺の別名だったろうかと物心ついて以降の記憶を引きずり出してみたが、ノーマルヒル同様見あたらない。
それもそのはず。大倉山はラージヒルのみ、ノーマルヒルは少し離れた宮ノ森と棲み分けがなされていた。当の宮ノ森の方は現在改装中だった。
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この大倉山も、開設当時は「60m級」で、その後「80m級」「90m級(着地点)」「ラージヒル」と大きくなっていったという。着地地点の山がかなり深くえぐられていたのはそのため。
ジャンプ台ではちょうど練習をやっていた。公式練習ではないが、リフトなどが選手優先となっていたり、選手専用の領域が確保されていたりするところをみると、少なくとも単なる観光客向けのサービスではないようだ。
今回の旅行より投入するデジカメのテストも兼ねて、空中に出た瞬間を狙って狙って…撮れました、となるまでには若干の失敗作を要した。デジカメなので大丈夫…なわけない。写真は消せても電池は適宜減っている。ひとまず半押しを覚える。この辺の機能をケータイのカメラで積んでいる機種がある、といった話は聞いたことがない。
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麓にはジャンプ他冬季競技種目の体験施設が用意されていたが、その類は長野オリンピックの際にしこたま堪能済み、ということもあり敢えて省略し、山を下りた。帰りのバスは、ジャンプ台のバス乗り場で出発時刻を待っていた、行きと同じバス…。
ジャンプ台を回っている間に、そろそろお昼、という頃合いになってきた。
よくあるラーメンやジンギスカンやビール園の類はとりあえずどこかに置いておいて、札幌発の名物となりつつある、スープカレーを食べに行く。まあ、北海道内でカレーといえばスープカレーが標準で、そうでないカレーはわざわざ「ルーカレー」等と但し書きがはいっている位だとかで。
現地の事情にまったくもって疎いということもあり、事前にボリュームやメニュー、営業時間とエリアなどで目星をつけておいた店へ入る。その店は「ベジタヴォー」「ナットォー」「ラッシィー」「おちゃけ」など、メニューの綴り方がちとおもしろいことになっていた。辛さは5段階から選べるが、3位はないと物足りないかも。野菜がいい味を出していた。クスクスよろしく無水調理だとかで。
こちら「キーマベジタヴォー」+トッピング納豆。
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これはいいといいうことで、お土産にレトルトのスープカレーを買っていたのは言うまでもない。今回の店のものではないが(そもそもテイクアウトはない)。主要なスポットにお土産用のスープカレーがしっかり並んでいる。
さて、ひとつ気になったのが、事前の調査でそれなりの数の店のメニュー等の情報を集めたのだが、どの店も納豆入りカレーもしくはトッピング用納豆がメニューに載っていた。かつて1年ほど住んでいた松本にも、納豆カレーを出す店が1,2軒あることを知っているが、ほとんどの店で納豆カレー標準装備なんて、何か深いいきさつがあるのだろうか。単なる流行とも思えない。
などと考えつつ、「キーマナットォー」+トッピングチーズも食す。
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