永遠への片道切符(川口・後編)

一枚の招待切符とともに始まった、「鉄」のテイスト漂う結婚披露パーティー。ブルートレインの客車を使った会場に、JRの駅員&車内販売に扮した夫婦の衣装、入場のBGM代わりの電車サウンド…のっけからやってくれるぜ。
続いてはクイズコーナー。
[クイズ大会]
笑いが収まったところで、夫婦でお互いを紹介し、乾杯、スピーチ、歓談…むしろ談笑と続き、クイズ大会の時間となる。旦那さんの保有車輌数(1000輌を超えたところだという)や、嫁さん(お袋さんも)がケーキマニアだったりとか、馴れ初め、嫁さんの旅行中の行動等、定番の問題が中心だったが、中でもインパクトがあったのがこの2問。


まず、会場の席札についての問題。
この会場には、指定席の位置に名前入りのシールを貼った木のスライスが置かれている。この木の出所はどこか、というもの。
三択で、それぞれ「日本海の流木」「生まれた年に植えた木」「御柱祭りの御神木」。
正解は「御神木」。いいのか?
解説が入る。今回使ったのは、御柱祭りで坂を落とす「御柱」を作る際に取り払われた「枝」の部分で、たまたま旦那の親戚筋に御柱を作る方がおり分けてもらうことができた、というもの。ありがたいお裾分けということだが、しかしでかい。
天下の奇祭、御柱祭りといえば諏訪大社(上社・下社)のものがニュースでも上っており有名だが、この時期になると長野県内各地の神社では似たような祭りが行われているという。ひとまず1へぇ。
次の問題。紙が4つ用意され、うち3つにはキスマークがついている。残りの1つはオバQの口が書いてあり、これはご愛敬。
この中に1つ、嫁さんのキスマークがあるという。これは難問?
…ということでミリオネア式に二択に絞り込まれる。残ったのはキスマーク1つとオバQの口。これで間違いない…と思いきや、笑いをとってなんぼのオーディエンスは「オバQの口」を選ばせた。ある意味外すならこれを選ぶのが無難かもしれないが、これでいいのか?
正解は…お約束とでも言うのか、本人同士で確かめてもらうことになった。気が気でなかった様子の車掌さんだったが、ほっと一安心。
私も勢いついでにケータイでバシバシ撮ったが、少し後で見てみると、恥ずかしい。
[抽選会]
暫く談笑が続き、宴もそろそろ終盤。「指定席券」を使った抽選会。
特賞は庭付き一戸建てという事らしい。何かある。駄洒落賞品かもしれない。
まずは軽い方の賞品から、ということでコアラのマーチ。夫婦入場の時に、車内販売に扮した嫁さんの持っていた籠に入っていたものだ。偶然にも、近々挙式予定の夫婦が参加しており、二人仲良くコアラのマーチを連続して当てた。私もその挙式披露宴に出る。世間は結構狭い?
ボトル、石鹸、鉄道模型等の賞品が続き、最後に残るは特賞の「庭付き一戸建て」。どういう商品かちょっと気になる。
…旦那さんお手製の、庭付き一戸建ての模型だった。爪楊枝で作った「人」も配置されており、結構手が込んでいる。旦那さんにはお手の物らしい。会場は笑いに包まれた。
[二次会]
最後に全員で記念撮影をしてお開き。嫁さんはプレゼントでいただいた「猫耳」をつけて写真に写る。
一次会の談笑中に各方面からプレゼントがあったが、その中に1つ、猫耳と尻尾のセットがあった。嫁さんが「猫娘」という情報を得て、同じことを考える方は少なからずいたようだ。酒にしておいてよかったかもしれない。
続いて二次会だが、招待客の宿のある大塚まで移動となる。今いる会場は川口。普通なら京浜東北と山手線の乗り換えで行きそうなところだが、何故か王子で下車との指示。どういうことだ?
王子で降りると、都電荒川線の路面電車乗り場へ移動。これで王子から大塚まで移動するとのことだ。ある意味旦那さんらしい経路選択だ。最後の最後まで、何が起こるか解らない。皆さん物珍しそうに乗っていた。
二次会は普通に飲み、終電で帰宅。
クイズ大会で出たキスマークだが、「オバQの口の絵」以外は全て嫁さんのものだったという。どれを選んでも問題ない…はずだったが、会場が「オバQの口の絵」を選ばせることを予想しておらず、かなり焦ったという。
翌日は幹事と夫婦でお疲れ様会も兼ねて伊豆方面に出かけ、旅館で模型列車を走らせつつ、大井川鐵道まで足を伸ばすという。
がんばれ、嫁さん!
お疲れ様でした。