編集長が走る(2) ~1997年4月:出場せよ~

さてと、3月に行われた研修にてジャムセッションともいうか、初対面の人たちが勝手に集まって3日間で簡単な冊子を作ってしまったという出来事からほんの少し後の出来事である。毎年、新しくキャンパスにやってくる新2年生(注/1年目の教養と2年目以降ではキャンパスが変わるのねん)へ向けて簡単なミニ冊子を作っている。新年度に向けてその冊子の制作が始まった。編集長FujiP、出場。
当時主立った編集スタッフは私を含めて約3名。新人の補充もこれからだったりする。でもって、予算も限られていたのでネタの編集はもちろんのこと、取材から印刷から製本まで3人でやっていた。単純作業の繰り返しが多く、なんつーか、かったるい。しかし春休みということでこれといってやることもなひ。


印刷する部数は通常の約5割り増しの約1300(だったかな)とかなり多かったのだが、殆どが新2年生へのお知らせが中心で、ページ数も少な目だったがそれでも例の冊子を渡すことになっている新2年生のガイダンス当日には余裕で間に合ってしまった。余裕で間に合うと思ってしまったのが今月の大失敗・・・であるとはまだ気づかない新人編集長。
ミニ冊子の完成&配布完了後だが、年度始めにはおきまりの新人歓迎イベントがあったり(バーベキューをするついでに海岸に漂着した重油をお掃除して帰りに温泉という珍しいタイプのツアーだったが日程の都合により新人は1人も参加していなかったりする)、教養キャンパスで行われる入学イベントの手伝いをするなどでアヘアヘウヒハなんてことをしていたのだが、時は流れいつの間にやら4月も後半に。この時点できな臭さにまだ気づかない新人編集長。
・・・とそこへ先代編集長殿からシュールな突っ込み。趣旨は言わずとしれた催促である。
ギャ~
そこから先はドタバタの連続。
・あわてて大まかな構想を練り
・あわてて記事の中身を練り
・あわてて記事の担当を決め
・あわてて執筆依頼を出し
・あわててネタを作り
・あわてて打ち込み
・あわててイラストなどを切り張りし
・あわてて印刷し
・あわてて製本業者へ納入
したのであります。しかもこれらの作業は隠居から新人まで総動員。新人たちが編集経験者でよかったぜ(教養キャンパスにいた頃に同様の冊子を作っていた)。制作中にいろいろ突っ込まれながらも何とか連休明けには間に合った。発行が遅れて情報が腐る(期限切れになる)と洒落にならんからね。ヒヤヒヤ。
で、完成した冊子の方だが、初めて編集したにしてはお知らせ・読み物などそこそこ中身はそろっていた。というのも冊子にどのような記事をそろえ、どのような編成・順序で並べるかをスタイルは前年度までにかなり固まってきており、定番というか王道のような形になっていた、此度の冊子もそれをほぼ踏襲したものになっているからだったりする。そういうこともあって短期間に制作することができたというタネ明かしであります。
駆け出し編集長FujiPはこの一件でドタバタには懲りたのか、次回からはもうちょい早めに制作にとりかかるようになったとか。果たして教訓は生かされるのか・・・・??(づづく)
豆データファイル1
冊子の名称:まほろばMini
冊子の総ページ数:22P
自分で担当したページ:4P+カット数点
発行日:April,04/1997
発行部数:1200(←私の記憶が確かならば)
豆データファイル2
冊子の名称:月刊まほろば5月号
冊子の総ページ数:40P
目玉記事:酒(複数のコーナーの集合体)
自分で担当したページ:9P
発行日:May,08/1997
発行部数:1000(←私の記憶が確かならば)
Rec/Mix:2000-08-20