突発性ドライブ

事の始まりは7/21にまで遡る。
この日、久方ぶりに雑誌の編集をやってたころの仕事仲間+後輩+αが顔を合わせる機会ができた。かつて仕事場にしていた喫茶でかき氷やら昼飯やらコーヒーやらを堪能しながら話をしておった。当初からドライブに行こうかと言う話はあったのだが、そのときの計画は涼しい涼しい信州の山中を行き先に予定しておった。
ところがぎっちょんちょん、どこをどうつなげたらそういう結果になるのか未だに思い浮かばないのだが、結果として日本海、「手近な」上越を目指すことになってしまったのだ。しかも翌日に。


そして翌日「保護者」「長男」「長女」(都合により本名は伏せさせていただきま~す)の3人は早朝から車に乗り込み一路上越へ。碓氷峠ですっかり自信を付けてしまわれたドライバー役の保護者はトンネルのない峠道へ果敢に突っ込んでいかれた。そういや、途中新潟県との境は橋をとおればあっというまというところもわざわざ葛折りの旧道へ突っ込んでいったような気がするゾ。
県境をすぎるといきなり道が広くなる。さすが元角さんのお膝元(・・・・というわけでもないんだけどね。豪雪地帯だから。)なのかどうかは知らないが、併走する高速道路よりも道幅が広い。そういったところをアクセルもそこそこに踏みながら談笑も交えつつ海を目指す。
そうして上越へさしかかったころ。保護者が長女へクイズを出した。
この近くには、昔川中島で武田信玄と戦った有名な武将の居城がありました。その有名な武将とは誰でしょう?
歴史に関することは長女は苦手だった。ってことで助け船(上越近辺の観光案内)を出したのだが、出てきた答えは
「武田信玄」だった。ナイスボケな答えに3人とも笑う。どうも保護者の回りには天然ボケな人が集まるらしい。わたしは保護者の回りにあと数人そういった人がいることを知っている。類は友を呼ぶのか? それにしても本当にあったら面白い。「武田信玄vs武田信玄」の合戦。
皆さんはもうわかりましたね?
そうしている内に旧高田市街地を通り過ぎ、旧直江津市街地に入ってしまった。線路渡ればもう海っす。
朝はどんよりとしていたお空もこのころになるとどピーカンに。こんだけ日が照ると、やっぱり海へ突っ込みたくなるのはまだ若い証拠・・・・ということにしておこう。早速裸足になってジーパンの裾まくって波打ち際を歩いて参りました。はしゃぐ長男と長女、陸で海を眺める保護者。
たっぷり潮風を浴びたところでお昼にしましょうか・・・と思ったがこれといった店がない。どおしようかと5秒ほどじっくり考えたあげく、ちょっくら足を延ばして名立まで行こうかということで話がまとまった。前日にできたばっかしの「うみてらす」とかいふところが新たな目標。ちょっとした「いきあたりばっ旅」かも。
方向を西へ変えて少し走るともう断崖絶壁。そこを縫うように通る国道で潮風と併走(暇と金があったらバイクで行きたいな~)。風は強いが気分がいいねぇ。いつもは堅く扉を閉ざした電車でここを通るため、潮風を浴びることはないだけになおさらアル。そういう話をしながら10分少々。崖1つ越えて名立に到着。
到着と同時にとんでもないことが起こってしまった。サンダルがお亡くなりになってしまわれたのだ。耳慣れないメキョっという音がしたかと思えば底の部分がまるごともげた!
しゃあないんで、底の部分を離脱させてとりあえず急場しのぎ。お子さま用サンダルっぽい薄さになってしまわれたが見た感じあんまり違和感がない。恐るべし。
そういうわけで何も気にすることなくレストランで昼飯を食べ、次に来るとき(あるのか?)に備えて中をくまなく回る。温泉と海水プールと土産物屋といった組み合わせだが、果たして冬季も繁盛するのだろうか? その日は臨時駐車場をいくら作っても足りないくらいの混みッぷりだったが。
とりあえずここのメニューはボリュームが多い。特に納屋汁っつ~のがでかい。どんぶりサイズの濃いみそ汁だった。
その後もと来た道を逆に進み、途中やま勘だけで渋滞をかわして直江津市街地に戻る。デパートでお亡くなりになったサンダルを補充し、上越を後にした。
帰りもまた高速道路よりも広い国道を突っ切ってきたので、あっという間に県境まで来てしまった。ということで予定を変更して野尻湖に立ち寄る。高校の時には合宿でよく来たことがあるのだが、当時とじぇ~んじぇん変わっていなかった。自販機にペットボトルが入った位かもしれぬ。今度来るときにも変わってなかったりして・・・・・
休憩もかねて野尻湖周辺をかるくお散歩し(途中ゾウの像とたはむれながら)、行き当たりばっ旅は幕を閉じたのであります。休日バイト漬けだった長女のリフレッシュ大作戦なる裏の目標も達成できてよかったと語る保護者でありました。
3人のドライブっちうのは楽しい。うむ。
Rec:2000-07-24/Mix:2000-08-06