TDMA

TDMA = Time Division Multiple Access/時分割多元接続
[image]
携帯電話が出始めた頃は、ユーザーの数はFDMA方式で十分対応できる位だったが、ユーザーが次第に増え始めるに従ってチャンネルが不足がみられるようになってきた。
そこで、それぞれの周波数チャンネルを一定時間ごとに「スロット」に分割し、複数のユーザーで1チャンネルの中の「スロット」を順番に使う方法が採られた。これがTDMAで、音声信号は各スロットに収まるように圧縮される一方、スロットを使う順番はごく短時間(ミリ秒単位)のうちに回ってくるうえに、かつスロットに分かれた中身を相手側でつなぎ合わせて元に戻すので、話がみじん切りになるようなことは起こりにくい。少し前まで国内・海外で使用されている携帯電話は、この方法が主流だった。


日本国内のデジタル携帯電話の主流「ハーフレートPDC(Personal Digital Celluler)」規格では、1つの周波数帯を6人で40ミリ秒毎に順番で使う。一昔前までの「フルレート」では、3人になる。
98年頃からちょっと音質の良いことを売りにした「ハイパートーク」が出たが、これもちょっと味付けを施した「フルレート」になる。実際には混み具合によって「ハーフレート」「フルレート」を基地局側から指定する仕組みになっているとみられる。