スペクトル拡散

CDMAのもとになっているのが「スペクトル拡散」という手法である。スペクトル拡散には
・直接拡散方式(DS方式)
・周波数ホッピング方式(FH方式)
の2つのやり方があるが、ここでは直接拡散方式を取り上げる。
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ふつう、携帯やPHSはもちろんのこと、TV/ラジオなどの無線を使った通信・放送では、音声などのデータを適当な形に変調してから送信する。受信側では、送信側で使っている変調方法に応じて、適当な方法で復調してもとの信号をとりだす(図の黒線のルート)。なお、ここでは詳細は省くが変調の方法は信号の強さを変えたり(これはAM)、周波数を変えたり(FM)等々、手法は様々ある。


「スペクトル拡散」では、一度変調した信号に「拡散」なる操作をしてから送信し、受信側では復調する前に「逆拡散」という動作を施す(図の赤線ルート)。「拡散」「逆拡散」は、「拡散符号」という特殊な符号を掛け合わせるという操作である。