夜勤の合間の休憩中。まもなく夜明けを迎える。
出先から頭を覗かせるスカイツリーは、展望台部分が灯台よろしくぐるりと明滅を繰り返す。鳴り響く時刻を待ち構える目覚まし時計のようにも見える。さすがに、粋と雅をモチーフにした照明は落とされているらしく、胴体部分は暗い。
朝飯ともお夜食ともつかないパンを食べたら、作業再開。
出先の一角から、昼飯の合間にスカイツリーを拝む…が、見えるのは頭から半分位まで。
それなりの高さのビルにあっても、なかなか全体を拝む機会までは得られない。
これ即ちテレビおよびワンセグの電波の入り具合にも直結するのだが、東京タワーからスカイツリーに電波送信ポイントが変わることによってどのように変わるのか、見物だ。
程なくこのスカイツリー等を基点にアナログ放送の空き電波を使って「 nottv( http://www.nottv.jp/ )」も始まるようだが、当面の対応機種はドコモの一部機種のみかつ、私の行動圏内では3年位経っても開局予定が無い様子。エリアも対応機器もワンセグほどの拡がりがなく、どうもかつて鳴り物入りで始まったものの4年で店じまいした「モバHO」…がダブって見える。
スカイツリー本体は既に完成。春の霞か少々もやっとして見えるが。外装は一通り工事が終わっている。
残すは地デジアンテナの切替と店舗まわりの工事くらい。
実家付近にはまだ雪は残っていたが、そういった降雪地帯へのお出かけも暫くはなさそうなので、そろそろマフラーとセーターとブーツは片付けるとしよう。
実家付近の雪も、融けるのは時間の問題だ。
…とブーツのかかとを修理し、マフラーとセーターを洗濯したはよいが、まだ早朝と深夜は寒くなることがある。
都心は雪。スカイツリーは雪雲の中。
…
昨日自宅に窓の施工業者の見積もりが入った。新居はリフォームほやほやの物件だが、早速内窓の取付をするつもりでおり、見積もりを依頼していた。
旧居で散々だった窓の結露対策である。旧居では様々な結露対策物品を試してみたが、最も効果があったのは窓そのものを二重窓っぽくするフィルムだった。
新居はそれなりに保温が効くよう適宜改修済みのようだが、窓は手つかずのままとなっていた。お約束通りと言うべきか、入居数日後から結露が始まっている。
久方ぶりにスカイツリーを拝む。タワーの骨格はほぼできあがっており、ギネスから世界一のタワーとの箔も付けられた。
暫く見なかった間に、空中回廊らしきものの他、上下の展望台間に細長い物体が貼り付けられている。アンテナでもなく、展望台でもなさそうだが、何者だろうか?
そのためか、それまで細長いような見え方をしていたツリーが、少々筋肉質になっているように見える。
スカイツリーの工事用クレーンも、ついにお役ご免となった様子。工事が順調に進んでいるので、当然といえば当然か。
4基あるクレーンは、隣にあるクレーンが順に解体して地上におろしていき、残ったクレーンは別の作業用クレーンを設置して解体していくことになっている。
昔NHKあたりだったか、工事用のクレーンの解体の様子を撮影したものがあったが、その中身は作業用のクレーンはそれよりも一回り小さいクレーンを隣に設置して解体して地上に降ろし…の作業をクレーンおよびその部品が人力で運べるようになる位にまで繰り返し行うものであった。
仕事場から見えるスカイツリーは、地震をものともせずに無事伸びきったようだ。最新の耐震技術のなせる技か、はたまた古来の木造の塔に倣った「心柱」が効いたのか。いずれにせよ東京タワーの頂上が軽く曲がってしまう程の揺れを、未完成の状態ながらも無傷で乗り切ったということだけで驚きものだ。
アンテナはそれ相応のところまで伸びきったが、展望台や空中回廊の工事はまだまだ続いている。完成まであと1年程は窓辺からの楽しみが続く。
スカイツリーが600mを越えたとの報を聞きつけ、昼休みの仕事場の窓辺からシャッターを切る。さすがにズームを効かせた画像はぼんやり加減だが、それでも先月および半月前の浅草から拝んだ時からそれなりに伸びてることだけは十分に判る。
月内にあと30m少々伸びることになっている。その時にはどんな絵が撮れるかが楽しみ。その後もその後で、展望台や空中回廊の出来る様が見えていくのが楽しみ。