夕時になると、よくブドウ糖欠乏に伴う症状が出てくる。一度にたくさん食べられるわけでもなく、かといって食材の腹持ちにはそれなりに限度がある。
こういうときには手っ取り早く餡を入れるに限る。
が、仕事場のパンは一巡しておりそろそろ新手が欲しくなってくる頃合い。
毎度おなじみ小腹の友となっているあのパン、よもや市中に期間限定品までは出ているまい…と思いきや、思わぬ所に転がっていた。東京メトロの地下売店に、夏期だけ出回っていることになっているメロンクリームのパンがあった。
地下の売店は店先のストックの量こそ少ないものの、意外と出先の自販機よりも種類が多い。
…23区内の至る所で売り出していれば、それなりのスケールメリットも出てくるか。
滅多に利用しないこともアリ駅のホームの売店にパンが置いてある…というのには気付かなかったが、コンビニ化した売店が増えている流れをみると、ありえない話ではなさそうだ。
世間様はお盆休みが一段落した頃合いのようだが、出先は海外からの方々が多いせいかお盆休みの観光地ほどではないがそれ相応の賑わいが続いている。
…ということもあり、自動販売機のパンもはける速度はいつも通りの一方で、補充はお盆休みによりストップ。いつもどおりたまのブドウ糖補充に行ってみると、その度に減りが加速しており、残り僅かとなっていた。明日にはカラとなっているに違いない。出先から最寄りのコンビニの類には歩いて片道10分位はかかるので、予め何かしらを日持ちに注意しつつ積んでおかねばなるまい。
パンに限らず他の自動販売機も完売御礼となる品が続出。
今度の補充は結構大変…に違いない。
そういう意味では自家製おにぎりを積み込んでいくのが一番安上がりだが、投入はもう少しあとだろうか。
出先のパンが小腹の友兼頭痛薬もどきとなり始めてからはや1ヶ月。食べた種類はそれなりに上り、定番も 変種も平らげてさながらcomoパン博覧会の様相を呈してきている。
一体何種類あるのかと発売元で情報を漁ってみると、軽く15種くらいには上る様子。これまでに定番から変わり種までざっと半分位は押さえたことになるようだが…さすがに限定品までは出先の自販機では扱っていないとみえる。通販もやっているようだが、そこまでして食べる…気は起きない。
どうしたことか、仕事場に着いてから頭痛。風邪…かと思いきや、手に軽い震え。間違いなく低血糖。
朝飯が足りなかったか、はたまた水分が多すぎたか…はさておき、こんな時こそあのパンで補給だ。アンパンは生憎はけているようなので、いかにも甘そうなクリームパンを投入。程なく頭痛と震えは去った。
…あれが頭痛薬? それにしては風体が薬らしくない。
出先の自動販売機で売られているパンの賞味期限が翌日に到来…しているが、当の自販機には若干期限間近のパンが残っているようだ。
さすがに全部買っていくというのは無茶が過ぎるので、いつも通りブドウ糖欠乏症を一時回避できる最低限に留めておく。せっかくなので賞味期限間近のものを選択。
…
翌日、昼過ぎに当の自販機に行ってみると賞味期限を過ぎたものは全て撤去されており、代わりに新しいパンが補充されていた。流石に賞味期限を過ぎたものは置かないか。