「雑記帖」カテゴリーアーカイブ

其れも聖域に非ず

放っておいても髪は伸びる。適宜手入れが必要となるが、昨今にあっては野郎の散髪も随分選択肢が増えてきた様子。美容院、理髪店、1000円カットとピンからキリまで。
美容院といってもピンからキリまであるようだが、街頭でばらまかれているチラシの類を見る限り、カット、シャンプー等々普通にいっても5000位は飛ぶ様子。染めたりすると諭吉さんまたはカードの出番。
あそこは髪の存在自体を嗜む方々の場所だ。消防カットまたはスポーツ刈りを基本形とする私には縁遠い…が、昨今は若い方々の選択肢上位によく上るというから驚き。

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北陸新幹線を捻り出せ(後編)

北陸新幹線を捻り出せ、ということで取らぬ狸の皮算用中。
続きである。
【2.東京駅のホーム増設…の対策】
新幹線を走らせる、とはいっても中途半端な場所に始発、終着をもっていくわけにもいくまい。しかし今のままではただでさえ混み合う東京駅を発着とするのは至難の技である。ホームを増設しようにも、煉瓦造りの丸の内側駅舎や周辺のビル群に挟まれて単純に面積を広げられなくなっている。長野新幹線の高崎~長野間の開業に先立ち、東京駅で中央快速線から順々にホームを移動させて新幹線のホームの建設用地を捻出したことや、秋田山形新幹線が東北新幹線と途中まで連結された形で走っていることからも相応の困難が伺える。

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北陸新幹線を捻り出せ(前編)

冬場の富山~首都圏の往復は、ある意味天候との戦いでもあり、博打でもある。
空路は欠航折り返しが頻発、とまではいかないものの1割弱は引っかかるという統計がある。雪雲の中を突っ切るため、乗り心地は芳しくない。幸いにして一度も経験したことはないが、運良く羽田を飛び立っても天候の影響で着陸できずに羽田引き返しとなるどんでん返しも用意されている。加えて羽田へのアクセスと強化される一方の搭乗前手続きで、トータルな時間でのメリットが少なくなりつつある。飛んでいる時間は1時間弱と短くても、空港へのアクセスと手続き待ち諸々を含めると、最短でも空路は二時間近くかかってしまう。飛んでいる時間が時間だけにもったいない。

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永遠へのスリーパーホールド(松本・後編)

よく晴れた、身の引き締まる寒空のもと、朝一で挙式が執り行われた。放送の案内で披露宴会場へ移動し、ウエルカムドリンクを受け取って席に向かうと、机には引き出物の袋とパンフレットのようなものが入っていた。寄せ書きと、馴れ初めが記された手作り冊子だ。学級新聞を想起させるパンフらしきものが置いてある。
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馴れ初めに何かがあったとは以前から聞いていたが「チョークスリーパー」がきっかけで生まれた夫婦というのは、ちょっと聞いたことがない。終わりよければすべてよし、だが。

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永遠へのスリーパーホールド(松本・前編)

おめでたい出来事というのは重なるものなのか、挙式披露宴の招待状が届いた。
事前の電話で日程調整が済んでいることもあり、行く手を遮るもの、なし。
場所は松本。当地での学生生活は1年だけだったが、その後も何かと縁があって何度となく足を運ぶ土地だけに、会場の位置も大雑把な見当は付く。

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…この招待状、1年程前に似たようなものを見たような気がする。封筒のデザイン、挨拶状のスタイルはともかく、芳名帳代わりに受付カードが入っていることに加えて、カードのデザインまで…あれは長野の挙式だったろうか。

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2次会最前線の攻防(2005名古屋 後編)

主役自らが体を張った出し物は、前進白タイツへの書き込み。会場を回りつつ体中に寄せ書きをしてもらい、会場は笑いに包まれた。最後に嫁さんからの一筆が書き込まれて寄せ書きは完成と相成った。
一段落したところで男女ほぼくっきり分かれていた座席配置を幹事がシャッフルにかかったが、どうも中途半端。シャッフルできたのは、会場の半分のテーブルにも満たない。何かを忘れている、何かが足りない…といった朧気な感触はしながらも、2次会は進行。

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2次会最前線の攻防(2005名古屋 前編)

名古屋での結婚式2次会に出ることになった。
小雨交じりの自宅を出て、あまりぱっとしない空の下を、のぞみ25号は西へ走る。こういう天候を父の涙雨というのは常套句。もうそろそろ披露宴は佳境を迎えていることだろう。
自分のことではないのだが、緊張する。一生に一度の晴れの舞台の重みを感じるのは、以前に2次会幹事の奮闘ぶりを間近で見たからなのかもしれない。
今回も、そこで見たものをどこかに書き残しているに違いない…既にそうするつもりでいる…といった方が正しいだろうか。

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北斗の叫び~最後の最後で(復路編)

函館からスーパー北斗にて札幌へとんぼ返り。それはなぜか。
目的はずばり北斗星の食堂車グランシャリオでのディナー。北斗星は函館でも乗車できるが、ディナーにありつくには札幌からの乗車が必須。後にも先にもそれのみ。
札幌到着までは3時間少々函館出発直前に積み込んだ食料で腹ごしらえ、といこうとしたが旅の疲れか車中でウトウト。途中で目が覚めて食料の存在を思い出し、お腹に入るだけ入れようとしたが、入ったのはコーヒーと社長サイズごま団子の一部。チャイニーズチキンバーガーと酢豚バーガー&森駅で積み込んだいか飯は時間切れで持ち越し…一晩程度は保ちそうな気もするが、いつ食べるんだ?

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北都の叫び~社長サイズパニック(函館 後編)

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深夜帯を除いて掛け流しになっている檜風呂からの水(湯?)音以外にこれと言った音がしない、静かな朝。
一晩明け、懲りずに朝風呂狙いで5時起き。宿の窓から周囲を見渡すと駒ヶ岳が見える。頂上から少々煙が吹き出しているように見えたが、気のせいだろうか。
早速朝湯に浸かって朝の離着陸を待ち構えていたが、朝食の時間。残念。
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北都の叫び~霧の中の100万ドル(函館 前編)

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特急に揺られて函館駅に到着。そこから路面電車に揺られること30分少々で湯の川温泉に到着。畳の間と、レトロな外観のベッドルームがあり、外が見える檜風呂もある。贅沢な造り。ロッキングチェアーまである。加えて風呂上がりのドリンクチケットにマッサージのサービスまで付いてくるとは。
窓を開けると、その先は丁度空港の方向を向いており、部屋の中に離着陸の時刻を書いたカードがおいてある。荷物の整理もそこそこに時計を見るとそろそろ着陸の時刻。ということでデジカメを構えて待ちかまえていると、程なく頭上を轟音と共に青い翼が駆け抜け、目前の空港に舞い降りた。

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