「乱筆御免(本編)」カテゴリーアーカイブ

編集長が走る(8) ~1997年11月:大博打~

ついにラスト。
いつもは年明けにも1回発行しているのだが、オリンピックに伴う変速学事日程のため、9月に発行する代わりに今年度はこれで最後なのだ。
ラストになるのと、次の発行(1998年4月)までかなり間が空いてしまうのとで、のっけからものすごい勢いでネタが集まってきている。当然メインに据えているお知らせページは通常よりも増えている。
目玉記事の方もものすごいことになっていて、前々から計画していた「投稿記事の表彰(?)」に加え、若手スタッフの方からは「すっかり新しくなった長野駅前についてのレポート」をやってみたいという話が出る。普段地味なページばっかやってくれてたスタッフからの提案だったことと、次期編集長(ほとんど内定?)が加わったのがちょっとうれしい。

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編集長が走る(7) ~1997年10月:挑戦~

前回、人手が減りながらも売れ行きを盛り返すことができた。が、まだまだ安心はできんということでチャレンジは今回もつづく。
まず、読者からの投稿コーナーに載せきれなかったお便りを欄外記事としてのせてみたり、「ひとことカード(生協への意見・要望などを書いて出すと返事が返ってくる)」のなかから書いた人とそれを読んだ生協職員のやりとりが面白いものを中心に選んで「迷・珍カード」と称して公開するなど、あれこれ策を打ち出す。(「ひとことカード」のうち、まじめな意見などの書いてあるものはかなり昔から専用のコーナーを作って公開していた)

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編集長が走る(6) ~1997年9月:発進~

10月にはなにかと思い入れがある。なぜか新しいことを始めてみようという気になる。この月新幹線が走り始めたこともあるかも。編集長のチャレンジはここから始まった・・・といえるかもしれない。
9月号にて大量の売れ残りを作ってしまった編集部(いつからそういう名称を使うようになった?)。試験休みの影響で人の入りが少なかったのが原因とはいえ、このままではやばい。
もっとやばいのは人手である。教育実習から1人帰ってくるとはいえ、リハビリの期間をさっ引くとあまり原稿の制作に関われない。隠居の皆さんも本格的に忙しくなってきたらしく、大学院入試あけのご隠居に表紙の絵を書いてもらうのでいっぱいいっぱい。結局前よりも1人減った状態となり、各ページのカットに関してはまた

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編集長が走る(5) ~1997年8月:やっちゃった~

7月の発行のときに一悶着あったおかげで、次の号(9月号)は事実上半減状態で臨むことになった編集スタッフ。しかし人手が減ったからネタ(ページ数)も減らすというのはいただけない。その分は残った人たちのやる気でカバーしてもらおうかと言わないうちに、やる気を出してくれた。助かった~。
やる気というものはありがたいもんで、今回も若手の中から目玉記事のアイデアが出る。コンピューター利用教育が必修となるのを受けてパソコンとインターネットのネタで行くことになった。足りない人手を補うため、就職活動やら大学院入試で休んでたご隠居(教育実習中の代打を頼んでた方も含めて)を無理を言って引っ張りだし、次の号はいつもどおり発行できる態勢が整った。

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編集長が走る(4) ~1997年6月:兆候~

もう6月。冊子を書いて刷って出してのサイクルも3周目に入った。新人スタッフも加わって余裕も少し生まれ、仕事も傍目には板に付いてきたように見えた・・・のだがそうは問屋が秋葉原。
例年この時期になると教育学部の3年生には教育実習が待っている。当然編集スタッフとて該当者は例外なく実習に(一部泊まり込みで)専念しないといかんので実習中は戦線離脱となる。昔はスタッフの1/3が抜けたり、編集長不在となったこともあったとか。

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編集長が走る(3) ~1997年5月:喰って喰って喰いまくれ~

とある月刊情報誌の編集長に祭り上げられてからはや3ヵ月少々。さまざまなドタバタがありながらも何とか5月分の発行を連休明けに問に合わせたのだが、間髪を入れずに次の号の製作を開始しなければならない。原則として発行は毎月の月初め。週1回の打ち合わせを区切りとして、記事の大まかな内容だとか執筆の担当割りなどを中心になって組み立てていかないといけない。レポートや実験に加えて寮の役員のお仕事とも同時進行。
とはいえ編集のお仕事を1回やってみるとそのときの経験や教訓がしっかり残っているもので(前回参照)、割と早い時期から打ち合わせ用資料の準備などの作業に取りかかっていたこともあり、意外にも順調にはかどっているように見えた。ようやく原稿を「ぱそこん」でそこそこ作れるようにもなった。LaTeXを使っていた方が楽なところはまだまだあったが。

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編集長が走る(2) ~1997年4月:出場せよ~

さてと、3月に行われた研修にてジャムセッションともいうか、初対面の人たちが勝手に集まって3日間で簡単な冊子を作ってしまったという出来事からほんの少し後の出来事である。毎年、新しくキャンパスにやってくる新2年生(注/1年目の教養と2年目以降ではキャンパスが変わるのねん)へ向けて簡単なミニ冊子を作っている。新年度に向けてその冊子の制作が始まった。編集長FujiP、出場。
当時主立った編集スタッフは私を含めて約3名。新人の補充もこれからだったりする。でもって、予算も限られていたのでネタの編集はもちろんのこと、取材から印刷から製本まで3人でやっていた。単純作業の繰り返しが多く、なんつーか、かったるい。しかし春休みということでこれといってやることもなひ。

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編集長が走る(1) ~1997年3月:誕生~

事の始まりは1997年3月にまで遡る。主に冊子の編集に携わる某集団に突撃アポなし訪問(古っ)をかけたのがこの先の出来事を決める重要な要素になろうとは・・・・・
とある所に殴り込みをかけたことが引き金となり、しばらく後、その集団で作っている冊子に次年度編集長になってしまった。人手不足という背景はあったらしいが、とんでもないことになってしまったもんだ。
そして今、どういうわけだか熱海にいる。早朝1番列車に飛び乗り、碓氷峠を越え、高崎駅でそばを流し込み、上野・東京で人波をかき分け、2階建て車両の2階から海を眺めていたらもう熱海である。

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踊る阿呆vs雷様

この時期8月頭の信州っちうのは祭りが多い。しかもほとんど同じ日に行われる。代表的と言われているのは「長野びんずる」「松本ぼんぼん」の2つだが、このほかにも信州の主なところでは・・・・
・上田わっしょい
・小諸ドカンショ
・諏訪よいてこ
・飯田りんごん
・茅野どんばん
・飯山どんとこい
といったお祭りが開かれている。「どかんしょ」だとか「りんごん」等々様々な名前が付けられているが、不思議なことにほとんどが阿波踊り風の「連」っちう軍団を作って街を踊り歩くというスタイルである。始まったのがいずれも25~30年前というところもこれまた不思議。飛び入り参加も可能というところもこれまた一緒。

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突発性ドライブ

事の始まりは7/21にまで遡る。
この日、久方ぶりに雑誌の編集をやってたころの仕事仲間+後輩+αが顔を合わせる機会ができた。かつて仕事場にしていた喫茶でかき氷やら昼飯やらコーヒーやらを堪能しながら話をしておった。当初からドライブに行こうかと言う話はあったのだが、そのときの計画は涼しい涼しい信州の山中を行き先に予定しておった。
ところがぎっちょんちょん、どこをどうつなげたらそういう結果になるのか未だに思い浮かばないのだが、結果として日本海、「手近な」上越を目指すことになってしまったのだ。しかも翌日に。

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