Tarte tatin

帰省の折に義妹がタルトタタンを作っていたのと御馳走になったのに触発されてと言ってしまえばそれまでだが、半ば自己流で作ってみた。折も折、嫁の実家から箱買いの林檎が送られてきて食料庫のヌシとなりつつあったのはもっけの幸いである。

生地の大部分を占める林檎は、本筋の作り方ではフライパンで直接焼きながら仕立てていくが、そこは自己流。前の週の内に皮を剥いて保温鍋で蒸し煮にしておいた。大量に出た水分は別途飴状になるまで煮詰めてから元の生地と合わせておいた。

今日の作業はクッキーを水筒で粉砕するところからスタート。
当初はビニール袋に詰めて手で砕いていたものの、破片の粗さとサイズがまちまちで滑らかさに欠けていた。そこで思いついたのがステンレス水筒の胴体の利用。
良い子にはお勧め出来ない水筒の使い方だが、道路工事のロードローラーよろしくとてもよく砕ける。おかげでバターともよく馴染み、タルトタタンの生地としてはまずまずの見かけ。

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バターと混ぜた生地はお皿の大きさに丸く成形しつつ冷蔵庫で寝かせておいて、本体の調理に取りかかる。
先日仕込んでおいた煮リンゴを水気を飛ばしつつ適量のバターと砂糖を混ぜて焼き固め開始。帰省の際に見た義妹の手元もかなり手間が掛かっていそうな感触だったが、実際やってみると予想通りの根気を要する。予め林檎に火を通しておいたのは、手抜きとしてはアリかもしれない。

火加減をこまめにいじりつつ焼き固めること30分。ようやく水気が抜けたのか鍋からする音が変わってきた。
そこへ焼き固めたリンゴに砕いたクッキーの生地を乗せて更に15分少々弱火で焼き、皿を乗せて反転しタルトタタンの完成。

見学の時以上に手間のかかり具合が半端ない。しかし林檎の大量消化の手法としてはとても有効のようだ。

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タルトタタンを仕込んだ勢いでジャーマンポテトも仕込み、これにてリンゴとジャガイモの消化完了。
嫁もお子様達も夕方からずっと寝たままのためそのまま晩酌と致そう。