Decency

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今年も、国立の市民祭の季節になった。昨年は娘のお宮参りと重なっていたこともあり、足を運ぶのは2年ぶりになる。場内FM局も設置されるなど、若干の進化をみせている様子。都内各地に一通り伝播した感のある阿波踊りもようやく国立市内に浸透し始めたのか「連」としての踊りが披露できるようになっったようだ。
…相変わらず昭和のタケノコ族を想起させる風体のYOSAKOIが幅を利かせていたが。



例年のごとく一橋大キャンパス入り口に特設の湯船ができており、源泉が引き込まれていた。石和温泉から汲みたて直送の湯はかなりの熱さ。足を入れて5分もしないうちに肩から背中にかけてゆっくりと暖まってきた。温泉の効能なのか、1時間程足が軽くなったような気がする。
が、今年の足湯は特製入浴剤入りとなっており、お手頃価格で買い求めることもできるようになっていた。単純なPRだけに終わらせないための工夫としてはもっともな取り組みだが、色が色だけに数年前の白骨温泉の件が頭を過ぎって少々温泉気分が萎える。
温泉は無色である必要はないが、透明であってほしい。まあ、今回の足湯は入浴剤のPRも兼ねているので透明といえば透明、か。
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親子で足湯に浸かった後、このお祭りの名物ともいえる某肉屋の焼きソーセージと某もんじゃ屋のオムそばで腹ごしらえをし、腹ごなしも兼ねてお散歩をしていると娘はベビーカーの中でぐっすり寝てしまった。
今年の模範的国立市民は割とおとなしめだったようだが、それでも混沌の王道を闊歩する国立の喧噪は、少々娘には刺激が強すぎたのか、本能的な遮断モードに入ったのかもしれない。
国立が閑静で高級な街? それは世を忍ぶ仮の姿だ。
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