Transportation arrangements

所用で国立へ向かったところ、手前の国分寺で列車を下ろされた。どうやら、国立駅高架化工事に引っかかってしまったらしい。
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予告通り夜9時台後半以降は全ての列車が国分寺止まりとなっており、そこからは西国分寺~国分寺および高尾~国分寺間を往復する列車のみとなっていた。それぞれ、工事に関係のない線路を片面だけ使った折り返し運転となっており、普段はありえない「逆走」も体験できる。


…といった具合の特別輸送体制が組まれていることもあり、国分寺駅構内には係員や警備員が所狭しと建ち並び、乗客の誘導に当たっていた。
国分寺駅構内には、普段はまずお目にかかれない「西国分寺行き」の列車が停まっていた。側面と正面の行き先表示は用意されていたようだが、さすがに車内の案内表示までは作り込まれていなかったようだ。システムの都合なのかは定かでないが。
普段はあり得ない表示や放送がなされていることもあり、駅構内には明らかに沿線の乗客とは異なる出で立ちの衆が多数。ケータイはもとより、一眼カメラ、三脚、果ては集音マイクまで。さながらお祭りである。
高尾行きの下り列車はお約束通り混雑していたため、西国分寺行きの列車に乗る。
普段は東京方面行きが走る線路を逆走して西国分寺に入ると、乗客の大多数は武蔵野線に吸い込まれていったが、国立行きの乗客も若干はいたようだ。
プラカードの誘導に従い、改札外の代行バス乗り場へ向かう…が、バス乗り場は駅のロータリーから随分と離れた広場に用意されていた。周辺にはたまに出入りがある関係で地理には多少覚えがあったのと、乗り場にそれらしきバスが多数待機していたのと、誘導の係員が多数配置されていたのとで迷うことはなかったが、バス乗り場に到着するまでに軽く5分位は歩いたような気がする。そのまま国立まで線路沿いに歩くのとどちらが早いのかは、試したことがないので何とも言えない。しかし国立までの乗車券やSuicaの取り扱いで若干乗り場が混乱気味。場合によっては駅へ戻って切符の買い直し、ということもある様子。なかなか一筋縄ではいかない。JR側の想定にない動きをする乗客もいたのだろうか。
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が、一旦代行バスに乗ると、沿道の警備員の誘導や、臨時で設けられた代行バス専用の標識の効果もあってか、かなりスムーズに国立駅に到着した。国立市民祭で交通規制が各所で敷かれていたが、幸か不幸か影響は出なかったようだ。
国立駅に到着すると、折しも市民祭や一橋大の学祭が開かれていることも手伝ってか、駅周辺は自転車と鉄道ファンと代行輸送の係員で時間帯にそぐわない賑わいを見せている。
国立市民祭の出し物としては、できすぎている。どちらがどちらにぶつけたのか、少々勘ぐりたくなる程の賑わいである。
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