Essential role

[image]
長らく出番のなかったMDプレイヤーの電源を入れる。
購入当初の目的であったMDからの音源の吸出しは既に完了しており、廃MDをフロッピーよろしくデータディスク転用を試みたが読み書き速度と記録容量が圧倒的かつ絶望的なまでに遅く、投入から3ヶ月少々でいつでも引導を渡すことができる状態になってしまった。12~3年越しのMD機器投入としては皮肉な結果である。


が、しかしこれらの機器の大半のパーツは新品同様。USBケーブルとMDドライブ本体を除けば未使用同然。これほど勿体無い話はあるまい。MP3プレイヤーの電池がへたり気味となってきた頃合でもあるため、本来の用途である音楽再生で余生を送らせることとした。
今後の利用は、MP3で取り込んだ音源をMDに流し込むのみであり、それらを他のMDデッキで再生することはない。即ち他の機器との互換性を全く気にする必要がなくなったため、手持ちの残りMDは全てHi-MDに再フォーマットをかける。既存機器との互換性をばっさり切り捨てる代わりにディスク自体が最大容量で使えるようになるほか、MP3が無変換でMDに流し込める利点もあったことに初めて気がついた。MDへの書き込み速度がやたらと速かったが、そういう仕掛けになっていたとは。
程なく充電も完了する。働けるだけ働いてもらうとしよう。本来の用途で。