Swinging bachelor

カーテンの隙間から朝日が差し込み、いつものように朝のNHKラジオが時を告げているのがわかっていた。が、脳以外がまともに起動する気配がない。実質的な独身貴族も最後の週末だというのに。
気が付けば布団袋から引っ張り出した電気毛布の上で、自前サイトを動かすCGIスクリプトのメンテナンスをやっていた。まあ、今後多数の事象が「どころではない」の一言で片付き、この作業もその中に入ってくるであろうことは想像に難くないため今の内に片づけておいた方がよいのだが、先に出来ることはないのかという気もする。



今週は目の前で繰り広げられた出来事が多すぎた。
週の始めは娘のお宮参り。それ自体は恙無く終わったが、その夜は霙混じりとなった。自家用車は普通タイヤしか装着しておらず、タイヤチェーンも搭載していなかった。積雪が路面上に残っていれば、間違いなくアウト。山影にうっすらと残った積雪は、薄氷のごとし。
お宮参りに富山の実家からからやってきたご一行様が積雪地を避けて無事帰宅できてほっと一息というのもつかの間。天候が回復したかと思えば今度は体調が急変。貧血なのか脱水症状なのかは定かではないが、極度の低血圧でERに担ぎこまれてしまった。早めの処置が効いたのかその後の経過は比較的良好らしい。当初の予定ではその経過観察も兼ねてかかりつけに腸の様子を診てもらうつもりでいたが、気が付いたときには診療終了時刻を既に回っていた。定例で通っていた接骨院も閉まっている。金曜あたりに時間をみて行くとしよう。
帰京したら帰京したで、何かの当たり日にはまってしまったらしい。目の前の交通事故と、剥き出しの義足、やけどか何かで指が一体化してしまったらしい足は、視覚的衝撃をそこそこ残すものらしい。流血に至らなかったのは不幸中の幸いに違いない。
これに連日の深夜残業が加わると、そこそこの肉体疲労が完成する。結局の所、午後になってもまだ体が目覚める様子が無かったので、ジムのスタジオプログラムで一踊りして体を起こしてきた。ノリのよい音楽はお目覚めには覿面だ。少なくともNe-YoとJETはトラック中には入っていたようだ。
ジムの帰りに約1年ぶり1000円理髪に立ち寄り、髪をばっさりと切り落としてきた。立ち寄る気になったのは、待ち時間が無いに等しい状況だったからかもしれない。相変わらず10mmより先には切り込んでもらえなかったが。
明日こそは不動産屋に立ち寄らねば。独身貴族のような生活が終わると共に、自宅に住人が増えるため、一筆届け出が必要となるのだ。