A collision

出張先に向かっている途中、交差点で信号を待っていた。
目の前をバスが通り過ぎようとしており、同じ頃に脇道から自転車が一台。脇道側が赤信号で、無茶もいいところ…と考える間もなく女性の悲鳴とバスのクラクションが聞こえ、程なくバスの側面に自転車が突っ込み、目の前に老人が吹き飛ばされてきた。
すぐさま付近にいた方が救急車を手配したのはわかったので、目の前の老人の介抱と散らかった物品の回収にあたる。衝突の勢いか、おにぎりと靴が横断歩道付近に派手にぶちまけられていた。


自転車は原型を留めており、老人も掠り傷程度の様子だったが、足元の様子がおかしい。
よくよく見ると片足が義足、もう片方も火傷か何かで指がくっついてしまっている様子。今回の交通事故とは直接関係ないことを理解するまでに少々記憶の検索を要した。血が流れていなかったこともあり、比較的冷静でいられたが。
動こうとする老人を制しつつ救急車の到着を待ち、次いで到着した救助隊に状況を預けた。程なく警察も到着し、事情聴取の類がないことを確かめつつ撤収。
今日は何かの当たり日らしい。所要を終えての帰り道、エキナカで一息ついていたら中年男同士が服と荷物を引っ掛けてコーヒーとサンドイッチが床にぶちまけられた様子。