Sophisticated flavor

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京都からの帰り道に弁当を積み込んだ。一つは鱧そぼろの押し寿司。もう一つは湯葉寿司である。
店内各所に鱧の寿司が売られていたが、これだけが一回りお手ごろな値段になっていた。お手ごろだったのはそれが鱧そぼろをつかっていたからである。他は軒並み鱧の蒲焼をベースとしていた。鱧のそぼろという代物は初対面であり、見た目では他のそぼろとの際立った違いが見つからなかったが、食べてみると確かに鱧の骨の食感がする。


高級品というイメージを持っていた鱧ではあるが、当地では鱧そぼろは手ごろかつ普通に食されているという話であり、期せずして面白い食材を引き当てたようだ。
もう一つの湯葉寿司も、かなりのお上品な味である。酢加減や具の味付けは薄めかつさっぱりとまとめられており、食感が楽しめる位の丈夫な湯葉につつまれていることもあって、食べやすく、見た目でも楽しめる。
これに地ビールと、座り心地のよいN700系の座席が合わさり、しばしの贅沢な時間が出来上がった。
東海道新幹線に関東または関西から乗り込む際は、改札に入る前にある程度積み込むものを買い込んでおくに限る。京都、東京、新大阪で実際に改札内外をちら見した限りでは、質量品揃えで改札の中と外では一桁くらいの差はあるかもしれない。それに東海道新幹線の改札内では車中も含めSuicaもICOCAも使えない。この差は大きい。