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長野オリンピック本番の際は、大学が繰上げで休みにはいったのと当時住んでいた寮の前の道路が期間中適宜封鎖されることになったのとで、とっとと実家に引き揚げていた。
今日は富山の実家に来ているが、かの聖火リレーごっこおよびそれに付帯して発生が予想された喧騒の類とは全く関係なく、定例の田植え前の草刈である。朝、作業に入る前にあーやってるやってるといった感じでTVを見ていた。



オリンピックには、記念イベントですらIOC役員にブーイングを投げて会場から摘み出された輩が出る位の、ある種のどす黒さが漂っているようだが、あの聖火リレーごっこの様は異様さ加減では長野オリンピック本番の時を遥かに上回ったのは間違いない。天候も手伝ったのかは不明だが、中継の画面を見た限りでは「市民」の姿が見当たらない。こういったイベントの際には沿道で小旗の類が配られているはずなのだが、それもなかったか、必要なかったようだ。ひょっとして小旗を配ったのは皇室御一行様のお通りの時だけなのだろうか。
大学の校舎や、駅前や、某情報誌の編集室、何度かママチャリサイクリングに出たことのあるコースなど、かつて自分が数年間住んでいた長野の街の各所を聖火は通過していったが、画面に現れたのは。台本を書いて撮影ポイントを選んだのではと思える位の一様かつ異様な光景であった。あの時間帯に限れば、長野市は長野市でもNAG∀NOでもくなっていたに違いない。近寄る気すら起こらなかった。ともあれ、ほぼ予定通りに「聖火リレー」は終了したとみえる。
長野の中心市街地は、一部を除き2車線道路が多く、実際に歩いてみると結構道自体の幅が狭い。あれだけの距離であれば物を投げ込んだり飛びこんだりというのも容易いのだが、その中で(おそらくは)実戦的な警備をなしとげた長野県警をはじめとする警察関係者の皆さんに拍手。その後聖火はこれまた足を踏み入れたことのあるソウルへ向けて飛び立ったようだが、もはやそれ以降の関心はない。
長野市内の平穏が戻れば、十分である。