Water sprinkling

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入道雲様が多数立ち上る夏の盛りではあるが、一向に雨の気配がない。実家の周囲には日よけの木が適宜植えられているが、車の出入り口となる、コンクリート路盤やその先のアスファルト道路には直射日光が鋭く刺さる。沖縄の日差し程の鋭さはないが、地面を焼くのには十分だ。
こんなときには打ち水となるが、どこぞで呼びかけているような、手元の水道水を柄杓に1杯づつなんて風流なやりかたは七面倒臭くてやってられない。それに、飲用水道水をぶちまけるなんてそれこそ「あっだらもんな(=勿体無い:富山弁)」なのだ。


幸い実家前には周囲に比べて十分に水温の低い水が流れる用水路がある。一昔前と違い、自宅付近を除いて下水道がほぼ整備されたこともあり、水質は打ち水にするには支障ない。
そこで取り出したるは電動ポンプ。農機具の泥落としにもある程度使えるくらいのパワーはある。ホースと延長ドラムを引っ張り出してポンプと接続し、放水開始。
最初はホース先端に放水ノズルをつけていたが、この場合、水圧よりも水量が必要となるので外した。ノズルなしでも指先1つで放水範囲は広角から直線まで適宜調節できるので問題ない。
最初の5分は日陰になった庭の鉢植えの水遣りもかねて庭に水をまき、あとは玄関先の一角にホースを放置。コンクリート路盤の微妙な勾配加減により、玄関先の大半に水がいきわたる…が、瞬く間にそれらはお湯となった。