北都の叫び~社長サイズパニック(函館 後編)

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深夜帯を除いて掛け流しになっている檜風呂からの水(湯?)音以外にこれと言った音がしない、静かな朝。
一晩明け、懲りずに朝風呂狙いで5時起き。宿の窓から周囲を見渡すと駒ヶ岳が見える。頂上から少々煙が吹き出しているように見えたが、気のせいだろうか。
早速朝湯に浸かって朝の離着陸を待ち構えていたが、朝食の時間。残念。
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豪勢な朝食を挟んで、ここでも時間いっぱい風呂に浸かる。少々塩素系の臭いが強いのが気になるが…
宿を出発し、一旦タクシーで函館駅に移動。荷物をロッカーに預けて表に出てみると、札幌に続いて駅前に観光馬車が待ちかまえていた。今回は路面電車1日乗車券で回るのでまたの機会…かな。
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早速五稜郭を目指して移動開始。
路面電車で移動していると、函館競馬場の入り口に、波田陽区襲来の予告。斬られるまえに脱出せねば、
最寄りの停留所から少し歩いて五稜郭タワーに到着。早速登ってタワーから全景を拝もうとするが、五稜郭が広いのか、展望台の位置が低いのか、視界に入りきらない。展望台を半周ほどして五稜郭を2~3分割ほどして視界に納める。展望台の中は割と広く、人だかりはできていたもののその隙間から写真を撮ったり景色を見たりすることはできた。
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どれだけ広いのか、実際に中に入ってみることにする。実際に入ってみるとかなり広いが、これでも未完成という話。中は資料館の他には建物があまりない(復元待ち?)からかもしれない。
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五稜郭の土塁の上から、少し前に現在地の方向を拝んだタワーを見てみると、現五稜郭タワーの真後ろに新五稜郭タワー建設中。2006年中のオープンを目指して倍の高さで作っている。今はタワー本体がほぼできあがったところで、近々展望台を丸ごとつり上げ、タワー先端に取り付ける予定だという。
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整備作業は五稜郭の中にも及んでおり、発掘調査が行われていた。資料館を近所に移転させて旧奉行所を復元させるとかで。この足下にも何かが埋まっているかもしれない。
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そんな工事現場の看板には、ヘルメットをかぶった作業員の代わりに戊辰戦争頃の鬘を纏った兵士(?)が描かれている。描かれていたのが往時の兵士ということに気付くまで、若干の間を要した。長髪の兄ちゃんに見えたのは気のせいだろうか。
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五稜郭を後にし、次の目的地へ向かう。路面電車で一気に函館の南側へ移動。お目当ての「鯨バーガー」を出しているハンバーガー屋は五稜郭の近くにもあったが、お昼の時間には少々早い。
目指すハンバーガー屋の少し手前で電車を降り、一旦坂を登る。目標はただ一つ、CMでおなじみのチャーミー坂こと八幡坂。二人で手を合わせてスキップしながら駆け下りるのが正解。そうしなくても、海へ向かって一直線に伸び、対岸まで見える坂は十分絵になる。
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坂の上り下りでお腹と時間を適度に消費したところで「ラッキーピエロ」到着。期間限定の鯨バーガーと対面。
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発売に際し、かのグリーンピースが難癖を付けに来たというニュースが流れていたが、それでも健在なところをみると、一蹴されたとみえる。鯨どうのこうの以前に、うまい。
一緒に、ジンギスカンバーガーも食べる。そういえば、北海道上陸以降、羊の肉を食べたのは釧路移動中に食べたジンギスカン弁当以来それっきりだった。
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店内には、某番組で紹介された時の5階建て「ふとっちょバーガー」の写真もあったが、この大きさはさすがに食べきれない。残念。
普通のハンバーガーもあるようだが、やはり目がいくのは鯨なりジンギスカンなり、土方歳三バーガーと銘打ったホタテバーガー(何故に土方歳三なのかは不明)等々、他でやっていなさそうなハンバーガーだ。目移りしてしまう。あとはエゾシカのハンバーガーがあれば完璧、かもしれない。どこかでやっていたような話を聞いたが。
店を後にすると、真後ろには間近に迫る函館山。昼間でもガスがかかって拝めないことがあるという。振り向いた時点では薄曇り。
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お目当ての鯨バーガーを堪能したが、この旅行のお約束を忘れてはいけない。地ビール巡りだ。
帯広で既に実家へ向けてビールを発送済みだが、函館のビール工場へ足を運ぶ。
途中、これといって年季が入っている様には見えないが、日本最古のコンクリート電柱の脇を通る。しかも現役。これぞ燻銀。
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腹ごなしに暫く歩き、工場に到着。早速「ビールがおいしくなるせんべい」をつまみつつ、お試し4点ビールと青リンゴビールを注文するが…う~ん、これはどうだろう…
…と思っていたところへ最後の最後に強烈な一発いや、一杯がきた。その名も「社長がよく飲むビール」。ストロングエールという種類のこのビール、アルコール度数は通常の倍。上がったテンションはさらに倍…かもしれない。お土産に買って帰ったのは言うまでもない。
そこで何かに火がついたのか、他のお土産や駅前の市場には目もくれずに一度鯨バーガーとジンギスカンバーガーを堪能したはずの「ラッキーピエロ」へ再び足を運ぶ。今度は函館駅前の店になるが、気になるものをもう少々追加。
売れ行き1位と2位として売り出されている、酢豚バーガーとチャイニーズチキンバーガーに、ラッキーボールを3個、更にラッキーコーヒーを追加。
ラッキーボールがこれまた大きな「社長サイズ」のごま団子。そこらへんのごま団子より二回りほど大きく、車中で食べるつもりで3つ注文したら、連れにそんなに食べるのかという顔をされた。もちろんそのつもりだ。
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社長サイズのごま団子ができあがったところで函館出発時刻が迫り、あわてて駅へ駆け戻る。