同期追跡

通常の通信では、受信した信号は雑音に対して一定以上の大きさを保っているが、CDMA方式の信号の大きさは、従来のものに比べて著しく低い。そのため、少しでも同期がずれると、受信信号を簡単に見失う。そのため、同期捕捉の完了後も常に同期がとれているかを見なければならない。
代表的な方法はいくらかあるが、だいたいは次の通り。
1. PN符号の発生タイミングを、1チップよりもごく短い周期でずらす回路を用意する
2. PN符号の発生タイミングのずれを、同期捕捉の段階で一定の範囲内に収めておく


3. 受信した信号を同期捕捉と同じ要領で復調する
4. 逆拡散後の信号の出力が最大となるように、PN符号の発生タイミングを細かく調整する
使うハードも、同期捕捉のものを流用できることがある。