こちら市ヶ谷駐屯地

なんだか知らないうちに市ヶ谷駐屯地に来て以来3ヶ月が経とうとしている。
ホンマモンの防衛庁市ヶ谷駐屯地から歩いて数分。新宿と神楽坂の狭間あたりに「市ヶ谷駐屯地」はある。正式名称は「市ヶ谷寮」だが、言葉のあやで駐屯地になっている。付近には防衛庁の施設の他、法政・理科大・中大などの私立大や、いろんな会社の寮や、引っ越したあとのフジテレビや引っ越し間近の日テレまであったりする。けど飲食店の類は以外と少ない。旧牛込区の中心エリアまで出ないとないかもしれんな。


そんな寮の一角に私の部屋はある。周りからは2次元系の壁紙が一面に張ってあるなどと噂されているが、そんな自分の趣味の圏外にあるものは全然あるわけもなく、一部地域で動き出したブロードバンドの類もなく、あるのは身の回り品にン世代前のパソコンとケータイくらい。1日あればあっという間に片づくし、いざとなれば引っ越し単身パック1ケースに収まってしまう位の荷物しかない。
部屋は4畳半。バス・トイレは共同。なんだか昔住んでいた大学の寮と似たような感じのつくり。当時との違いと言えば、定期的にクリーニング屋が出入りしている事と、お勝手が貧弱なこと。お湯を沸かすのがやっとという位の電気コンロしかない。
水は不味いしコンロの火力は弱いしで、自炊断念。とっくにコンビニが食堂になってしまっている。駐屯地では食事が出ないので(昔は出たらしい)栄養バランスと健全な食生活を保つのは難しい。現在の野菜ジュースの消費量は3日で1Lペットボトルが2本。飲み過ぎというツッコミもあるが、外食の付け合わせの野菜って雀の涙にもならん。しかし野菜ジュースのおかげで風邪もひかないくらい健康になった。健康状態は赤十字血液センターの折り紙付き。
できることならば東京には来たくなかった。
何故世の若者は石原慎太郎による手術が完了する前(完了するんかいな)の東京ブラックホールを目指すのか? 自分にはなかなか理解できない。住みにくいし♪
住み始めた頃、特に水道水にはカルチャーショックを感じていた。少し前まで住んでいた信濃国では蛇口から出た水を直接飲めたのだが、市ヶ谷駐屯地ではカルキ臭がひどくて沸かさないと飲めない・・・が、あの電気コンロでは沸かすのはなかなかねぇ・・・。水の他にもいろんなところから薬品のにおいがするだけあって、虫一匹見かけない。
その代わりに駐屯地からちょっと足をのばすと欲しいものはそれなりのお金を出せば手に入る。もちろんまともに飲める水も。山手線の沿線をぐるっと回るだけでも、かなりお手頃な値段で買えてしまう。あちこちで派手な宣伝をしているのに安売りが出来てしまうというから不思議。おかげで生活費は昔より若干増えただけですんでいる。
ちょっくら高いところから見渡すと、一部を除いて緑地らしいものが見あたらない。四方八方何らかの建物で埋め尽くされている。夜にもなると平日なのに酔っぱらいがいる。ネオンもまぶしい。朝は4時台後半から電車が走っている。
Simple is bestの正反対にあるものが東京・・・もといTOKIO?(某5人組とは関係ありません)
いろいろありすぎて、ちょっと食傷気味。頼むから安息の時間をくれぇぇぇぇ・・・・・。
まあでも住めば都とは言うから、もうちょっと市ヶ谷駐屯地を楽しむとするか。東京の所々に「江戸」も隠れているっぽいし。江戸は東京よりも肌触りがましかもしれない。
・・・と思ったのもつかの間。秋頃に市ヶ谷から別の場所に引っ越す事が確定してしまった。次のお宿はどこじゃいな?