編集長が走る(12) ~Smack Down(後編)~

そして2000年度、ミレニアムじゃ~ってことで編集スタッフも奮起するかなと思ったら冒頭の通りである。思わずぼやきたくなるぜ。昔はよかったって・・・。
この年編集ルームの移転に伴い、女性スタッフがかなり抜けた。これまで編集ルームは信濃国善光寺平(俗に言う長野市)に2つあるキャンパスのうち、男女の人口比率がほぼ半々のキャンパスに置かれていたのだが、移転した編集ルームは圧倒的に野郎共の多いキャンパスにある。互いの距離は自転車でも30分。


ということがあって、現役編集スタッフは全員野郎共である。で、どうなるか・・・?
結果は「14ページの(これまでに比べてかなり)薄っぺらい冊子」と「誤植だらけの特集記事&どこにでもあるようなパソコンソフトの使い方教習」である。
冒頭にあった「特集記事」では、信州の地名を思いっきり間違えてくれたり(例えば、諏訪湖の花火大会の会場を長野県上諏訪町と紹介してくれたんだが、そんな町はない(注)。「下」諏訪町と上諏訪「駅」ならあるんだが・・・)思いっきり趣味に走った記事を並べてくれたりなどの有様。発行部数は500部だったらしいが、実際はけたのは約400だったという当事者の話。そういえば、旧編集ルームには私の代の1年分に相当する売れ残りが積まれていた。今年度の発行2回分。
注:かなり昔、昭和30年代くらいまではJR上諏訪駅のある近辺にれっきとした「上」諏訪町は実在してたんだけど、町村合併により現在は「諏訪市」になっている。
情報誌「まほろば」の没落ぶりと歩調を合わせるかのように、発行元の生協の売り上げも落ち込んでいたりする。学科の新設により、キャンパス内の人口は若干増えているはずなんだが・・・。
はっきりいって某生協の情報発信力はかなり落ちてます。情報誌「まほろば」はこれまでに書いたとおりであり、私が情報誌の編集長と同時進行でネタの管理をしていたホームページも、私の次の代になってから(1998年10月~)はかなり長い冬眠に入ってた時期があった。最近になってサーバー入れ替えに合わせてちょこっと更新されたらしいけど。
某生協のWebサイトは、私が一線を退いて研究に専念している間に、生協職員と学生がいっしょになって「ホームページ製作委員会」やら「ホームページプロジェクト」が立ち上がったのだが、不毛な(私から言えば)議論ばっかりで生協のWebサイトそのものは全く手つかずでしたな。
委員会のほうで、これまでに数人の学生が作ってきたサイトを、委員の手で1から作り直そうというところまではいったらしいが、解体しただけで後の構築には至らずじまい。やれやれ。「電子まほろば」も、議論のなかにうずもれてしまったらしく、結局サイトからは消えた模様。
ぢつはネタの管理人が入れ替わった1998年10月以降、現在も情報誌「まほろば」のホームページコーナーはず~っと同じ内容、具体的には本やCDが予約できることのPRだけだったんだなこれが。そのころから目新しいことは特になかったのだ。どうした委員会?
今の時代、目には目を、歯には歯を、情報には情報、かもね。最低限の情報は細かい形にこだわらず発信していかないと、そのうち確実に情報の中に実物が埋もれる。
私の手元のバックナンバーを見ると、昔は
・留学生会と連携して記事を書いたり
・お料理コーナーを栄養学の先生と連携して書いたり
・パソコン関連記事と連動した講習会を開いたり
・広告だけで発行費用を全部まかなったり
てなことをやっていたらしい。今でもできないことはないやン。
SUROUGAN MO DAIJIDAKEREDO, JIKKOUSURUNOGA ICHIBAN DAIJI
追記
これをサーバーへぶちこんだその日の夕方、ようやく例の情報誌の最新号にお目にかかることができた。が、中身は相変わらずだった。ちなみにお知らせページはさらに減少していた。(11/19)
Rec/Mix:2000-11-17