Milky Blue Forever(Part 3)

3日間だけのカクテルバー「Milky Blue」2日目の夜、寒空の下店の前でおねんねする男約一名。寝床はもろに店の目の前で、客の出入りに差し支えるっつーことで、どかすことに。この時間になると全体が飲み屋と化していたキャンパス内はあちこちで修羅場と化していた。毎年おなじみの救急車が今年は出ていないのが不思議なくらい。
さて、店の前に寝ていた男だが、声をかけても反応が鈍い。意識はあるようだが、千鳥足を通り越して結構危険な状態。近くに介抱している人は・・・いない。どうやらみんな仲良くつぶれてしまったらしい。幸いにして本人が携帯を持っていることがわかり、手当たり次第に電話。なんとか迎えを呼ぶことができた。電話をしている今年の店長、ちくしょう、かっこいいじゃねぇか。


結局店の前でおねんねしていた男は暖房の効いた店内の一角に設けられた特設ベッドにて、おむかえがくるまで寝ていた。
夜もふけるにつれ、客は徐々に引き始めていた。閉店予定時間が近づくにつれ、酒切れが続発。前日、買い出し部隊が打ち上げの分も含めて多めに買っておいたはずなのだが、氷が切れるくらいのカクテルの売れ行きである。これはしゃあないか。途中で補給しておいたはずのウオッカやジンもかなり減っており、ビールはもちろん、リキュール類やトニックウォーターなどの材料も見事にはけていたという話。
石油ヒーターやガンガンのロックだけではなかなか体が温まらないくらい冷え込んでしまった。向かいの世紀末ラーメン(手作りチャーシューは今年もうまかった)や紅茶(ブランデーたっぷり)で体を暖めつつ、その日は明けていった。
明けて最終日。この日も初日・中日同様準備は進み、初日・中日同様出だしが鈍く、雨にもたたられたが、そこそこ客は入った。打ち上げ用も込みで大量に酒と食材を仕入れておいたため、材料切れには至らなかった。が、しばらくすると・・・・
厨房に人がいない
どういうわけだが知らないが、私も含めて2人だけ。そんなときに限って注文が入ってくるんだな全く。あれこれ考えてもしゃあないってことで、厨房の隣で開かれていたライブをBGMに半ば踊りながらお料理。作っては出し作っては出しの繰り返しでどれだけの時間が過ぎただろうか。
気がつけばかなりの時間がたっていた22:00頃には、ハイテンションでかなりの時間とばしていたせいか、灰になってしまったらしい。馬力が出ない・・・・。立つんだぁぁぁ、立つんだジョ~っっ(なんのこっちゃ)
それからしばらくの間も注文が結構来たのだが、そのころには人手もある程度回復しており、カクテルを飲みながらしばし休憩。そのあいだに打ち上げの支度はもう始まっていた。余っていた(わざと余らせた)食材が次々とおつまみになっていく。
23:30頃には店の方もオーダーストップに。体力も何とか回復し、この後の打ち上げ&撤収にむけて着替えを済ませる。戻ってくる頃には打ち上げの準備も佳境に入ってきていたが、若干人が余っていたので一部の人は準備と並行して撤収作業に当たっている。
そして時は来た。午前0時、3日間だけのカクテルバー「Milky Blue」は千秋楽を迎える。最後のお客を送り出し、すぐさま他の店で繰り広げられている一気コールをBGMに打ち上げ会場のセッティング。やっぱり今年もカウンターには「ニコラシカ」の用意がされている。店内の中央には山盛りのパスタやお酒が並ぶ。(つづく)
Rec/Mix:2000-11-04