編集長が走る(8) ~1997年11月:大博打~

ついにラスト。
いつもは年明けにも1回発行しているのだが、オリンピックに伴う変速学事日程のため、9月に発行する代わりに今年度はこれで最後なのだ。
ラストになるのと、次の発行(1998年4月)までかなり間が空いてしまうのとで、のっけからものすごい勢いでネタが集まってきている。当然メインに据えているお知らせページは通常よりも増えている。
目玉記事の方もものすごいことになっていて、前々から計画していた「投稿記事の表彰(?)」に加え、若手スタッフの方からは「すっかり新しくなった長野駅前についてのレポート」をやってみたいという話が出る。普段地味なページばっかやってくれてたスタッフからの提案だったことと、次期編集長(ほとんど内定?)が加わったのがちょっとうれしい。


これに、夏から連載されていた「中米ヒッチハイク旅行記」の完結編を加えて目玉記事3連発・全52ページという過去最大の編成ができあがった。いつもより2割もページが増えてしまい、発行費用の方が気になったのだが・・・・・お知らせページの拡充に努めたこれまでの方針が認められたのか、あっさり解決。懐かしのコーナー復活というおまけもついてきた。
ついでに夏の内紛で抜けてったうちの約1名が復帰。いや~めでたいめでたい・・・・とばかりも言っていられない。印刷機がかなりガタがきており、今月は無事印刷できるのかできないのかちょっと不明。5年前、当時最新型の印刷機を導入したのだが、毎年毎月過酷な印刷業務に当たったこともあって痛みが激しく、よく紙が詰まる。特に寒くなってくると、紙送りのゴムローラーが堅くなることもあって詰まりやすくなる。印刷している最中に止まってってしまい、急遽オーバーホールしてもらったこともある。果たして今月はどうなるか?
そんな不安は別のところで的中してしまった。年間を通して、最大かつ最後の大ピンチ到来。
それはある日の夕方に起こった。ここ最近編集に使っていたMac(当時既に古い方に入っていたPerforma575)のご機嫌が急に斜めになっていた。とりあえず応急処置で済ませ、発行が済んでから本格的に直そうかということにしていたのだが・・・。なにやらシステムエラーが連発しているらしいという連絡が入る。編集ルームへ急行してみると・・・
Macご臨終の瞬間に出くわす。
Macの中には完成した原稿が多数入っている。最悪の場合1から作り直し。定番記事については、内容を書き込むだけでできあがってしまう「枠」も入っているのだがそれもパァ。
できることはただ1つ。MacOSの再インストールである。1つ間違うとすべでのデータがパァになってしまいかねないが、やるしかない。ということでパソコンに詳しいというご隠居を中心に早速復旧作業開始。当時の私にはパソコンはブラックボックス。待つしかない・・・・
・・・・数時間が経過し、手術終了。おそるおそる起動し、中に入っているデータが無事なのかチェック。
どうやら無事だったらしい。最大にして最後の大ピンチは去った。
ということで何事もなかったかのように製作は進み、鬼門となっていた印刷も、部品交換をしたせいか印刷機の機嫌がよかったらしく無事完了。予定通り月の頭に発行することができた。こうして1997年度の発行は終了。ほっと一安心・・・・とはいかなかった。
編集長のお仕事はまだ終わっていなかった。
豆データファイル
冊子の名称:月刊まほろば12月1月合併号
冊子の総ページ数:52P
目玉記事:ヒッチハイク旅行記完結編&長野駅前レポート&投稿記事大賞
自分で担当したページ:11P
発行日:December,01/19
発行部数:1000
Rec/Mix:2000-10-13