編集長が走る(5) ~1997年8月:やっちゃった~

7月の発行のときに一悶着あったおかげで、次の号(9月号)は事実上半減状態で臨むことになった編集スタッフ。しかし人手が減ったからネタ(ページ数)も減らすというのはいただけない。その分は残った人たちのやる気でカバーしてもらおうかと言わないうちに、やる気を出してくれた。助かった~。
やる気というものはありがたいもんで、今回も若手の中から目玉記事のアイデアが出る。コンピューター利用教育が必修となるのを受けてパソコンとインターネットのネタで行くことになった。足りない人手を補うため、就職活動やら大学院入試で休んでたご隠居(教育実習中の代打を頼んでた方も含めて)を無理を言って引っ張りだし、次の号はいつもどおり発行できる態勢が整った。


しかし今回もすんなりとははかどらない。大きな問題が・・・
困ったことにイラスト・カットの類を描ける人が確保できんのですわ。
4月の時点でお絵かきをよくやっていた人は4人いた。それぞれにそれぞれの味というか世界を持った人たちだったのだが・・・・
・1人は現在教育実習中のため身動きが取れず
・1人は大学院入試のためこれまた身動きが取れず
・1人は内紛により一抜け
・残る1人も休んでるところを無理やり引っ張り出して原稿を依頼したこともあってとても絵まで手が回らない。イラスト使うのやめて字ィだけのページってのも無理があるし、カット集から引っこ抜いた絵ですますというのも限界がある。さァ、どうする?
わしがやる
はい、大博打です。カットは前の号で2~3ページ分をちょこちょこっと描き始めたばっかし。本格的にとなるとこれがはじめてデース。表紙の扉絵から各コーナーのカットまで。ホンマにやるんか、をひ。しかし、やるしかない。
人手が足りんのは他も同じで、目玉記事の製作はお店の方にもネタの提供でかなり協力してもらったです。とくに今回の目玉記事を担当した某若手スタッフ(原則として、目玉記事は言い出しっぺが中心になって担当している)なんぞは特集だけで8ページ分、その他にも連載2ページと、それまでの倍を軽く超えるページ数を担当することになり、その他の人たちもいつも以上のページを担当することになってしまった。幸いこの号を作っている8月はまだ夏休みということもあり、比較的時間の余裕はあった・・・ということにしておこう。さすがにお盆明けはきつかったけど。
1ヶ月間充電して元気になったスタッフたちの頑張りや、前の号で出したヒッチハイク旅行記に加えて大学院生から留学ネタの投稿があったこともあり、ネタの量はほぼいつもどおりになった。なかなかやるな・・・・
そしていつもどおり原稿をまとめて版を作り、印刷して製本業者で製本してもらい、9月頭に無事発行にこぎつけたと思いきや・・・
か~なり売れ残っちまったんですなァ。
例年であれば9月は夏休み。いつもならば9月分もお休みにして9月・10月合併号を出していた。しかしこの年は翌年の2月にオリンピックが長野で開かれることもあって9月にも授業が行われるってことで9月と10月は別々に出そうということにしていた・・・・まではよかったのだがそこから先がまずかった。
いつもどおり1000部刷ったところ、200部ほどあまっちまった。9月の後半から一部の学部で試験&試験休みになったこともあり、キャンパス内の人の入りはいつもの月よりも少なかったんだな~。やっちまったぜ。
結局1年間様子見もかねて毎回1000部刷って余った部数を調べていたんだが、この月の売れ残りが飛びぬけて多かった。他の月は資料用に残しておく分をさっぴくと全て売り切れるか、余っても多くて50部少々だった。哀れ売れ残りの9月号は年度の終わりにまとめてリサイクルに回された・・・・とさ。
豆データファイル
冊子の名称:月刊まほろば9月号
冊子の総ページ数:42P
目玉記事:パソコン&インターネット
自分で担当したページ:10P&表紙の絵・カット多数
発行日:September,01/1997
発行部数:1000
Rec/Mix:2000-09-30