編集長が走る(3) ~1997年5月:喰って喰って喰いまくれ~

とある月刊情報誌の編集長に祭り上げられてからはや3ヵ月少々。さまざまなドタバタがありながらも何とか5月分の発行を連休明けに問に合わせたのだが、間髪を入れずに次の号の製作を開始しなければならない。原則として発行は毎月の月初め。週1回の打ち合わせを区切りとして、記事の大まかな内容だとか執筆の担当割りなどを中心になって組み立てていかないといけない。レポートや実験に加えて寮の役員のお仕事とも同時進行。
とはいえ編集のお仕事を1回やってみるとそのときの経験や教訓がしっかり残っているもので(前回参照)、割と早い時期から打ち合わせ用資料の準備などの作業に取りかかっていたこともあり、意外にも順調にはかどっているように見えた。ようやく原稿を「ぱそこん」でそこそこ作れるようにもなった。LaTeXを使っていた方が楽なところはまだまだあったが。


しかしまだまだうまくいってないところもまだまだあった。その1つが「ぺ一ジ割り」である。去年までに発行されていたバックナンバーをあさっては似たような記事を探し、これくらいでい一だろ一な一と患って目分量で記事の編成やら記事毎に割くへ一ジ数などを決めていたのだが、そのとおりに記事が収まってくれないことも…
例年この時期には教育実習の体験記を掲載することになっている。毎年けっこう似たような内容になっていたのでバックナンバーを参考にぺ一ジを割って、前の年に教育実習をしてきた方々に原稿を依頼した…のだが、中にと一っても内容が豊富な体験記を書いてくだすった方がおり、予定したぺ一ジ数に収めるのがかなり難しい状態になってしもうた。
6月から製本スタイルの変更により2ぺ一ジ単位(それまでは4ぺ一ジ)でぺ一ジ数を調節できるようになったがこのころはまだぺ一ジ数をネタの量に応じて柔軟に調節したり、原稿を一部ボツにしたりする技術を持ってないこともあり、原稿を依頼した方には無理を言って予定のぺ一ジ数におさめてもらった。しかし原稿のほうへかなり無理をして情報を詰め込んだこともあり、完成原稿にはかなり小さい字がすきまなく並ぶ結果となった。あちゃ一
そんなこともあったが、雰囲気としては和気あいあいというか結構楽しく進んでいった。当時の先輩が特別企画として「食い倒れ5番勝負ツアー」なんてのを開いたりして(もちろん記事のネタとなった)、編集スタッフのあいだにもまとまりらしきものができてきた?。
この月から表紙の原稿もこちらで作ることになり、仕事の量は増えたがその合問にお遊びに出掛けたりできるようになったことは余裕が出て来た証拠らしい。試しに綴じ込み付録をつけてみたりというチャレンジも。
締め切りをかなり過ぎて印刷間際になってようやく原稿が完成する「締め切り大魔王」も約1名いたが、先輩も後輩もへったくれもなく仕事を依頼したり(こき使ったり?)することがうまくできるようになったのは収穫かもね。この月には新人スタッフがまた1人加わり、珍しく順風満帆…かな?
豆データファイル:冊子の名称:月刊まほろば6月号
冊子の総ページ数:38P
目玉記事:教育実習体験記&食い倒れMAP
自分で担当したページ:6P
発行日:June,03/1997
発行部数:1000
Rec:2000-09-24/Mix:2000-09-25