乗鞍高原強行軍

少々昔の話になるかもしれぬが、その辺は勘弁してくだされ。
先々月のちょうど今頃、乗鞍へ合宿へ言ったときのお話である。前日乗鞍に着いて早々、硫黄ガスの漂う中を昼はスポーツ三昧、夜は温泉&飲み会、翌日起きたらすぐバーベキューというすばらしい日程だったのだが、いよいよ最後になにをしよう・・・・・ということになり、一行はゴルフ組とイワナつかみ取り組に分かれて時間を過ごすことになった。
で、我輩はというと、イワナつかみ取りの方へ加わり、そのまんま宿から少し車で行ったところにある沢へ向かう。折しも、どこぞの誰かが再三の警告を無視して濁流に呑み込まれるという惨事があって日が浅かったのだが、だいじょうぶかいな?


いいんです
をひをひをひ・・・
前日も本日もどピーカンにつき、たぶんだいじょうぶでしょう。ということで一行は現場に到着。獣道を伝って、河原に降りる。
大きな岩がたくさん転がっている河原である。雨になると相当激しい流れになるらしく、両側は断崖絶壁。流木も少々。こういう所は昔結構行ったことがあり、わりと好きな場所である。
人があまり・・・・というかほとんど足を踏み入れなさそうなこの川は、とても水がきれいで、試しに飲んでみたらこれがまたうまい。やっぱり水はこうでなくてはいかん。しかし、とても冷たい。手を入れてみると「切れるような」という表現がぴったりくることを実感できるかも??
一行はそんな川べりを、あるものは川につっこみながら、またあるものは岩の上を伝いながら上流の方へ進んでゆく。端から見ると「探検隊」が進んでゆくように見えたと形容するもの約一名。
上流に行くほど、道が険しくなるのはお約束なのだろうか、足場が少なくなってきた。さすがに登山靴なみにグリップのいい我輩の靴でも水中にはつっこめないので、裸足になる。やっぱりこの川の水は「切れるほど」冷たかった。
このころには一行のほとんどは裸足になるか、あらかじめ用意しておいたサンダルに履き替えていた。
足の裏の砂の感触が非常にいい。青竹踏みにもにたような感触だが、裸足組には痛がる者続出。裸足で生活することもめっきり少なくなった現代を感じる瞬間でもある(?)
で、そうして進んでいったのだが、ついに行き止まりについた。そこにあるのはなんと滝! 気分はまさにどこぞのTV局の秘境探検ドキュメント・・・・・ってそりゃ違いまんがな。ひんやりとした、ちと水気のある風の感触は、今でも忘れられぬくらいの心地よさであります。
すばらしい(?)滝の雄姿に一行は感動。全員が到着するまでの間、あるものは滝をバックに漢を魅せるべくポーズをきめ、またあるものは滝壺に潜む(??)イワナを探り、またある者は岩に腰掛けて一息。そして最後は全員でなぜか「ごちになります」のポーズ。をきめて記念撮影。
ぼちぼち時間になってきたので、一行は元来た道を通り、帰途につく。帰りに橋から先ほど行った川を見下ろしてみると、結構深かった。軽く10メートルくらいはあったかな?
そこから先の我輩の強行日程については「長い長い昔話(1)」のほうをご覧くださいませ。
そうそう、当初の目的だったイワナであるが、しっかり4匹ほど捕まえて参りやした。はらわたをとり、しょうゆなどで味を付け、真空パックにした状態で一行は持ち帰ってきたのであります。
あれれ?
Rec/Mix:1999-11-14