@(アットマーク)-電脳宇宙旅行??-

今回の作品は、電子メールアドレスの話である。愛読者(?)のみなさんからは「恋ばな」を期待するような声もあるのだが、最近は周囲に特記事項がなくて困っている。自分自身をネタにしてしまえば、それはただの「のろけ」だ。もっとも、私自身にも特記事項がなくて困っているのだが。
強いてあげるならば前回書いた「親父と息子」のラストにあった出来事ぐらいだろうか。
はたして、
「娘さんを私にください!」
などと言える日はくるのかぁ?


「星の数ほど女はいるさ」などとうそぶく男もいるが、前置きはこの辺で・・・・・。
4月になり、私はめでたく進級。研究室入りを果たした。同様に、周囲の友人、知人もそれぞれ研究室へ入っていった。研究室へ入ったことにより、周囲の環境ががらりと変わった。たまり場、周囲の人々、1日のライフサイクル等々多数。メールアドレスも変わった。
私のいる学科の場合、コンピューターのアカウント名・メールアドレスは3年次までは学籍番号を元にしたものを使い、研究室へ入ってからは一定のルールの範囲内で自由に決められる。
私の場合学籍番号は”95T5083″なので、3年次までのアカウント名は”j9583″であり、メールアドレスは基本的に「アカウント名」+「URL(コンピューターのアドレス)」なので、”j9583@cs.shinshu-u.ac.jp”だった。どの番号が誰を表すのかわかりにくかったが、学籍番号がわかっていれば仲間内のメールアドレスもわかるという便利なシステムだったのである。
電子メール(学校のやつ)は、無料かつどんなに忙しくても確実に連絡の取れる便利ツールだっただけに、このしくみはありがたいものだった。
一方、研究室に入ってからのアカウント名は、「頭に研究室のコード(1文字)をつければ、後は自由に決められる」という仕掛けになっている。現在のアカウントの”gfujip”は”g”+”fujip”というつくりで、”g”が今いる研究室のコードにあたる。他の研究室では”w”,”r”,”c”,”z”なんて文字が割り当てられている。でもって、”fujip”はペンネームの”Fuji-P”にちなんだものだ。
メールアドレスのほうは、さきの法則の通り「アカウント名」が基本になっているので”gfujip@pegasus.cs.shinshu-u.ac.jp”となる。ちなみに、”pegasus.cs.shinshu-u.ac.jp”の頭に”http://”をつけると、そのまま私のいる研究室のホームページのアドレスになる。
いろいろ調べてみたのだが、メールアドレスは
「アカウント名」
+「@」
+「使用しているコンピューターの名前」
+「その人の所属する団体もしくはプロバイダーのホームページのアドレス」
という形でだいたいあっているらしい。
てなわけで、少々乱暴な話だが、この学科ではアカウント名がわかっていれば、その人のメールアドレスはたいていわかるようになっているのだ。
メールアドレスが4月から変わった私は、研究室へ散っていった友人知人に新しいアドレスを知らせるべくメールを送ろうとした。
が・・・・・・・
アドレスが・・・・・殊に「アカウント名」がわからない。研究室が異なると、連絡を取るのも容易ではない、「@」より後は、研究室のホームページなどで容易にわかったのにぃ~!!、
み~~~~~~~~っっ!!
(「み」に濁点をふりたいくらいだ)
研究室に入ってからは「アカウント名」をある程度自由に決められる、というのがこれまた曲者なのだ。私のいる学科での「アカウント命名法」は次の通りだ。
「研究室コード」+「名字(あるいはその一部)」
   大半の人がこのパターンを使う。
「研究室コード」+「名前」
   このパターンの人も結構いる(なぜか女子に多い)。
「研究室コード」+「ペンネーム・ニックネーム」
   たまにいる。私はこのパターンに当てはまる。
その他
   「適当な文字を加えて単語」を作る。
   (例:”gshock”,”rocky”,”xrei”)
「名字の子音だけ」の抜き出し
   某プロバイダーのアカウント命名法に準じたらしい。
とまぁ、命名法も千差万別で、全く予測がつかない。
み~~~~~~~~っっ!!
(再び「み」に濁点がほしい)
こうして悪戦苦闘が始まった。 UNIXに関するありったけの知識と、知っているだけのコマンドを総動員。これらをフルに活用しての「アカウント名」探しが始まった。たぶん、このときに使ったコマンドの類だけで「DIVISION2・電気館(注)」にある「サルならわかるUNIX」のページが1つ書けるかもしれない。
探索は骨が折れる。コンピューターの前に長時間座っていると、かなり疲れる。何をやったかを書くだけでも、さきほどの「サルならわかるUNIX」のページが1つ書けそうだ。しかし、苦労にも関わらず現在のところアドレスがわかったのはたった数人である。
教訓:ワークステーションのディレクトリもまた、小宇宙なり
実を言うと、メールアドレス以外にも探し出さなければならないものは山ほどあるのだが・・・・・・・、これでいいのかぁ?
注:DIVISION2・電気館
98年10月にこのホームページを改装する前、「サルならわかるUNIX」「CDMAうわっ」などの理系ネタコーナーを集めた「DIVISION2・電気館」という一角を本体とは別に作ってありました。もっとも、改装によって「DIVISION2・電気館」は本体と一緒になりましたが。(98-12/28)
Rec/Mix:1998-6-7