悪代官

「水戸黄門」をはじめとして、時代劇ではよく、こんなシーンがある。
手下にさらわせた若い娘に悪代官がせまり、「お代官様、お戯れを。」などと返されると、「これこれ、逃げるでない」と言って娘の帯を解いて引っ張る。すると、「あ~れ~」なる声とともに娘がく~るくる回る、というものだ。時代劇の定番と言われているらしいのだが。
これがこともあろうか私の身近でちょっとしたブームになっていた時期があった。そのシーンを再現しようと目論む者達、約数名。一体、誰がこんなものを流行らせたのだ? と思いたくもなるのだが、いつの間にやらひきこまれていたりして。


端から見ていれば妖しいとしか思えないだろうけど、バカをやれるのも、若さの特権・・・・ということにしておこう。
悪代官と町娘。時代劇において、この2人がそろったその時・・・。
おこることはただ一つ、チャンスは一瞬。そう、あれだ。
学内でビールが安値で飲める「ビア樽祭」が終わった後のことである。営業スタッフの中にいた3人のおなご、星さん&マ○キー野村&宮○がついに・・・・・・・・。
受付担当だった○尾は、当日浴衣姿だった。着替えのため、星さん&マッキー野○と共に現場へと向かった。
ここから先は目撃証言になるが、着替えが始まってほどなく、星さんが悪代官役を買って出た。
「よいではないか、よいではないか」「あ~れ~」
下駄ばきの宮○は、竜巻のごとく見事にまわったという。
悪代官役の星さん、大いに喜ぶ。
後に一部始終を聞いた向山さん(我輩の先輩)、大いにあきれる。
やってくれるぜ。
自作の一句。
星空や 好色者(すきもの)共が 夢の後
こてこての時代劇のワンシーンを再現する計画はそれだけでは終わらない。
さて、ビア樽祭は教育、工学両学部で行なわれる。先に紹介した出来事は、工学部会場での出来事。もちろん、教育学部でもそんなことが起こったのだ。
先日「あれ」をやらかしてくれた「あの3人」が雁首そろえて登場。しかも○ッキー野○と○尾は浴衣で登場。花盛りである。
浴衣とくれば帯、帯ときたならば・・・・・そう、その通り!
先日につづいて「悪代官」登場。今回はしかも2名、うち1名は男。まさに「悪代官」といったところか。
悪代官達の手によって、浴衣の小娘たちはく~るくると回っていった。
そーそー、着付けに詳しい人の話では、浴衣をはじめ、「きもの」の類は腰ひもでしばった上から帯で二重にしばってあるため、ぢっさいには時代劇のように、帯を引っ張ると着ているものまでとれるといったことは全くないのであしからず。
TV番組の演出って、すごいねぇ。いや、はたまたすごいのは「服が脱げる」ことのインパクトか?
「忘れ去られかけた」タレントがヘアヌード写真を出すと、いっきに注目を浴びてしまうし(一過性みたいだけど)。
Rec:1997-10-1/Mix:1998-8-31